THE ALFEE 24th Summer 2005
TOKYO BAY STATION
at HARUMI Pier
2005/08/20 Tarminal 1


AFFECTION
希望の橋
Blue Age Revolution
Victory

*** MC桜井、坂崎 ***

やさしい黄昏
真夏のストレンジャー
二人のSeason

*** MC桜井、坂崎 ***

Take It Easy
愛こそ力-Power for Love-
Lonely Girlを抱きしめて
Long Way To Freedom

*** MC高見沢 ***

鋼鉄の巨人
恋の炎
幻夜祭
ジェネレーション・ダイナマイト
Masquerade Love
ラジカル・ティーンエイジャー

*** ENCORE 1 ***

Flower Revolution
Swinging Generation
D.D.D! 〜Happy 65th Anniversary for Donald Duck〜
星空のディスタンス
SWEAT & TEARS

*** ENCORE 2 ***

*** MC高見沢 ***

100億のLove Story

(全23曲)

開演前 今回のステージ。
全体的に小振りな印象で、
かなり近くまで来ないと、
その存在を確認するのは難しい。
メインの立ち位置にはアーチ状に
ビニールを張った屋根が付けられている。
さらに後ろには皿の様な下向きの弧を描くように
鉄骨の壁がそびえ立つ。
照明等によるステージ演出は主に後ろの壁から
発せられる事になる。

またこの写真からでは分からないが、
お馴染みの花道も設置。
しかしこの花道が今までに無い形状で、
ステージ左右端から、客席前方を囲い込むような
形状をしている。
ステージと花道で円を描いていて、
単純に一周できる作り。
ステージと対極にある花道の中央最前には、
これまたお馴染みの昇降ギミックが仕込まれている。
スクリーンメッセージ 客席後方用に備え付けられたスクリーン。
開演前のメッセージは左の通り。
座席位置の関係で、
去年よりも遠目から撮影したため、
写真としてはイマイチかな?

遂に24回目の夏が到来。
久々に夏らしい天候で、安心して会場に臨む事が出来た。
今回自分の席はFブロック。正直良い方ではない。
始まって全員立ってしまうと、花道に出てきた3人の姿を確認するのが難しい程。
が、後ろにもまだまだ大勢居るので、贅沢は言ってはイケナイ。

オープニングはステージ中央に仕込まれた昇降式の床から昇って登場。
タカミーの衣装は見事な薔薇模様の羽織で、なかなかのインパクト。
そして!
ESP Prince Angelデタァーー!初披露!
ヤバス。コレはカッコイイぞ。
今回のエンジェルギターはPrinceの名を冠する通り、男顔のエンジェルさんがモデル。
今までのは女性顔の、いわゆる「エンジェルちゃん」だったのだが、
その点で新しい。
しかしこのエンジェルの顔…タカミーにしか見えないんだが。
遂にギターのモデルに自分を使ったか?
驚くべきその形状はまだまだあり、
ESP Venus Angelのように大きく広げた翼がネックを挟んで左右に展開しており、
これだけでもかなり邪魔なのだが、極めつけはその顔!というかエンジェルの頭部。
なんとこれ、首を前に迫り出したように立体的に盛り上がって造型されており、
エンジェルの頭がネックを跨っているのだ。
高音域のフレットを抑える際には、エンジェルの頭にタカミーの左手が隠れる感じ。
これは邪魔で弾き難いなんてもんじゃなさそうだが…。
とりあえず今まで一番弾きづらそうだと思われていたギターを一気に抜いて、
一番弾き難いギターに君臨したと思われる。
しかしカッコイイのでバシバシ使って欲しい!
ちなみにボディはシールドを模した造型で表面はフラットであり、右手は比較的動かしやすそう。
ボディの脇からはエンジェルさんの両手と、その手が持つ二刀流の剣が造型されており、
実用的というよりは正に美術品的な出来。

『AFFECTION』で派手目にスタートし、去年のシングル『希望の橋』、
桜井さんが花道に移動しての『Blue Age Revolution』等、
オープニングからいいペースで盛り上がっていく。
オープニングの最後を飾るのは『Victory』。
やや不意打ち気味だったか、客席を彩るフラッグの数はまばら。
それでも綺麗な青がはためいて、ステージからはいい眺めだったに違いない。
曲の終わりに花道を戻る幸ちゃんが途中でコケるハプニングあり。

オープニングは幸ちゃんのMCから。
「久々のいい天気で野外日和」と、演る方も気分が良さそうである。
やや強いくらいの心地よい風も吹いており、確かに野外イベントには向いている。

さて、ここでいきなりのメンバー紹介。
とは言っても自分たち3人分だけだが。
芋焼酎にハマっている桜井さんは「いもベース」、
ノースリーブでキレイな白い腕を晒しているタカミーは「白魚が太ったような腕」と紹介される。
そして自分は夏らしい事は嫌いなのに、夏が好きな坂崎幸之助〜。と名乗る。
当然ならが両脇二人からいちいち突っ込まれてました。

次の曲はBEAT BOYSのカヴァー(?)『やさしい黄昏』。
以前やったときに好評だったらしい。
開演前に会場BGMでBEAT BOYSが流されてたのは、この布石か?
続いてはじっくりと聴かせる桜井さんの『真夏のストレンジャー』、
勢いで弾けるタカミーの『二人のシーズン』と続く。
今日耳元で囁いたのは「愛してるぜ!」と、やや叫び気味な一言でした。

2度目のMCでは懲りずに自分を夏が似合うと称す幸ちゃん。
色々とこじつけて言い訳てたが、なんだかな。
と、そんなことを話してると、空からヘリコプターが。
去年ペイヴメントの出だしで見事に邪魔された事を思い出し、
思わず笑いがこみ上げる。

ヘリコプターが去った後は、夏の音楽の話。
桜井さんを呼んで、夏に似合う音楽を挙げていく。
桜井さんはやはり加山雄三を始めとする日本の湘南系のものが浮かぶ模様。
ここで昨日のMステの話にずれ、「湘南之風」というグループメンバーが
実は明治学院の後輩だったとか、
出演者の方々からCDもらったとかそんな話に。
そこから最近買ったCDは何?という話に。
最初知ったかぶって「最近はダウンロードですよ」とか言ってみせたが、
後が続かず結局謝るハメに。
桜井さん曰く、最後にCD買ったのは何時だったか覚えてない程前らしいが、
コレは音楽業界に身を置く人としては珍しい方のケースなんですかね?
ホントに色々もらえてしまうから買う必要がないのかな。

そして夏の歌の話題は海を越え、アメリカウェストコーストへ。
EaglesやCSN&Yなどの名前が挙がっていく。
そして今日の天気にあやかってなのか、そんな候補の中から
Eaglesの『Take It Easy』を演奏。
そのまま『愛こそ力』『Lonely Girl〜』等ライブ向けの曲で盛り上がり、
『Long Way To Freedom』で最高潮に達する。
まだまだ中盤だというのに、締めのような盛り上がり方は、こういう曲ならでは。
タカミーが花道先端の昇降床から昇っていったことも効いている。

続いてはタカミーのMC。
夏のオーディエンスの声援に満足している感じで、
それが自分たちのエネルギーになる、とお互いを喜ばせる。
そして恒例になりつつある、どこから来た選手権。別に何かを競おうという訳ではないが。
そしてコレも毎年の定番のオチになってきたが、
何故かピンポイントで山口県(笑)
そしたら山口県から来たオーディエンス大杉!
ネタで遊びすぎだ。
その他一応北海道と沖縄を聞いたが、互いにそれなりの人数居るようで、
THE ALFEEの全国区な人気をうかがい知る事が出来る。

話が一区切りして、タカミーがギターの横に貼り付けてあるピックを取ろうとした瞬間…
タカミーがものすごい勢いで驚いて、余りの焦りに喋る声がひっくり返るほど。
何があったかというと、ピックのつもりで掴んだものが、
実はギターに停まってた蛾だったらしい。
カナブンに停まられてた桜井さんは、そんなんでビビッてるんじゃないよと言うが、
そりゃさすがにビビるだろう…。
ピックのつもりで触ったら動き出すんだもんな。しかしタカミーはホント天然で笑いを起こすなぁ。

気を取り直してピックを手に持った後は、子供の頃の夏の話。
子供の頃、一年で何時が一番待ち望まれるかというと、長期の休みがある夏である、と言う。
まぁあながち間違ってはいないだろう。
そこから昔夏にあった品物を挙げていく。
豚を模した蚊取り線香を入れる焼き物や蚊帳といった偏ったラインナップだったが。
今都会じゃ蚊帳なんて使わないだろうな〜。
蚊帳って言われて知らない子供だって多いだろう。

と、そんなちょっとマッタリした空気の中、
夏の夜にバラードを…なんて振っておきながら、後半戦1曲目はイキナリの『鋼鉄の巨人』。
思わずこう来たかぁ〜、と思ってしまった。
ステージの前縁一面に吹き上がる花火を合図に怒涛の後半戦が封切られる。
『鋼鉄の巨人』のあとは『恋の炎』と続き、ハードアルフィーが惜しげもなく展開される。
そして今日のハイライトである『幻夜祭』。
夏の野外で聴くこの歌は、迫力満点!
前奏やラストには、噴き上がる炎のエフェクトがその迫力をより強烈なものにする。
しかしハードアルフィーはまだ終わったわけではない。
初期の楽曲の中では最もハードな『ジェネレーション・ダイナマイト』に続き、
そのメロディの美しさから、屈指の人気を誇る『Masquerade Love』と、
勢いの留まるところを知らない。
本編の締めは『ラジカル・ティーンエイジャー』で、会場全体で一つになって歌った。

アンコール。本編後半戦の勢いを引き継いだまま、
いきなり『Flower Revloution』『Swinging Generation』といった、
否が応にも身体が動くというような曲からスタート。
一時の休憩など一瞬で忘れてしまう楽しさだ。

続いては『D.D.D!』。桜井さんの誘導で会場中で「D」を叫んでからスタート。
タカミーがどこから出てくるのかという興味があったが、
拍子抜けにも普通にステージの袖から出てきた。
どっかから飛び出してくるようなものを期待してたんだが…。
しかし春ツアーでも使っていた、大きいドナルドの板のようなものを両手にはめており、
見た目のインパクトは十分。
タカミーは歌いながら花道を前方に向かって歩き、
間奏時にはエアバズーカでTシャツを射出。
このサービスは最近の夏イベでは定番化してきた感じ。
バズーカを撃つ為に外した手袋を慌てて着け直すが、左右逆だったというオチは、
天然のタカミーならでは。
さらにはずっと花道に居過ぎたものだから、歌の部分が終わってからステージ側に戻るのに出遅れ、
ステージ右側の規定の立ち位置まで走る走る!ドナルドギターを構えているローディに駆けつけ、
ギリギリラストのフレーズだけ間に合う。

そして曲が終わったと思ったら、ギターを持ち替えてまた花道前方へ。
今度は3人でのんびりと歩いてくる。
この間キーボードで演奏されているメロディで、次の曲が『星空のディスタンス』だという事は分かっていたが、
3人とものんびりなものだから、前奏が間延びしすぎ。
1本のマイクで3人が冒頭を歌った後は、3人が各コーナーへ散っていく。
そしてそのままの陣形のまま、次の曲『SWEAT&TEARS』へ。
今日は頭のV花火はなし。
歌の部分が終わり、後奏になると、ココでちょっとでアレンジ。
キーボード、ベース、ブルースハープのソロを挟み、曲調がR&Bっぽくなる。
コレだけでもかなり雰囲気が変わって面白みが増すのが素晴らしい。
最後はそのまま3人ならんでギターを振り回しながら弾きまくる。
この際、昇降床は3人を乗せたまま昇っていき、ステージ側では花火が打ち上がって3人の背景を彩る。
タカミーは慣れっこだが、高いところに持ち上げられた桜井さん。
ちょっとキョドった振りを見せて面白い。
曲のラストはタカミーが振り下ろすギターと共に横一面に噴き上がる花火で締め。

ラストのMCはタカミー。
夏のステージは良い、と再び確認し、今日ここにいるオーディエンスに礼をする。
そして気持ちは永遠として、夏のイベントを行っていく、と話す。
そのためには曲も書いていかないといけないわけで、
ラストになって、ようやく新曲の話題に。
「〜暗闇を照らす月に僕がなろう」と歌っているように、
今日はこの歌を歌うにはあまりにも出来すぎた満月の夜。
「あの満月は、神様の贈りもの」と、タカミーらしいロマンティックなコメントを入れて、
本日ラストの曲、『100億のLove Story』。
24回目の夏の初日は、生まれたての珠玉のラブバラードで締められた。

すべての演奏が終わった後は3人揃って花道中央へ。
途中端の方で桜井さんが間違えて花道から降りてしまう大ボケをかましたりしていたが。
中央に揃った3人は各方向に対して、深々と頭を下げる。
すると、ステージから無数の光が飛び上がり、大量の花火たちが夜空を彩る。
去年の初日はラストの花火がなかったので、今年も初日はあまり期待してなかったのだが、
コレは嬉しい誤算。
『100億のLove Story』のインストゥルメンタルをBGMに鑑賞する花火は絶品である。

すべての花火が上がり終わると、今度は先ほど桜井さんが先走ったところから3人とも地面に降り、
会場脇に停めてあったオープンカーに向かう。
そのまま客席を4分の1ほど回り、真後ろまで車で移動。
最後は会場最後尾に設置された小高いステージに登り、改めて頭を下げて会場を後にする。

曲が終わった後も最後の最後までサービス精神旺盛な構成は夏イベならではの醍醐味といえる。
3人の姿が完全に見えなくなる瞬間まで、完全に惹きつけて止まない感動があった。

終演後 終演後のステージ。
綺麗に弧を描くようにライティングされているのが分かる。
ちょっとピンぼけしているが、携帯カメラではこんなものか?
遠い上に近くの照明がかなり強く照らしていたので、
あまり綺麗には写せず仕舞。
SEE YOU NEXT STAGE! 終演後の客席後方用スクリーンのメッセージ。
これも文字が明るすぎてボケボケで、
かなり写すのに苦労した。
この写真ならかろうじて「SEE YOU NEXT STAGE!」
というメッセージを読み取る事が出来る。

ふるふるふるむ〜ん オマケ。

超々望遠なうえ、近くの照明の明るさで、
もう何が何だか分からないが、
実はこれ、この日の満月を撮ってみたもの。
実際はキレイな満月だったが、
カメラの性能、およびその使い手の腕、
共に不足していたようだ。


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