THE ALFEE
AUBE2005
STARTING OVER

2005/04/27 市川市文化会館

ゼロになれ!
American Dream
Shadow of Kingdom
King's Boogie
FLOWER REVOLUTION
終わりなきメッセージ

*** MC桜井、坂崎、高見沢 ***

風よ教えて
雨の肖像
罪人たちの舟

*** MC高見沢 ***

太陽は沈まない
WIND OF TIME
SLOW DANCER
Justice For True Love
Symphony Of The Alfee
夢の終わりに

*** ENCORE 1 ***

クリスティーナ
Juliet
OッDORANAI!!
D.D.D! 〜Happy 65th Anniversary for Donald Duck〜
SWEAT & TEARS

*** ENCORE 2 ***

悲しみが消える時 -you are the rock-

*** MC高見沢 ***

いつも君がいた

(全22曲)


約5ヶ月ぶりのTHE ALFEEのコンサート。
春ツアー初参加と言う事で、期待も高鳴ります。
しかも今回は1階3列19番という、未体験の至近距離での参加と言う事で、
これまた期待に拍車を掛けていると言うわけです。

ステージ開始、全面の垂れ幕が引き上げられると、
さらにドーム状に覆い被さった布が姿を現します。覆い幕が二重構造になってます。

1曲目『ゼロになれ!』のイントロと共に、2枚目の幕が取り払われ、
幕の梁の役を兼ねていた、4本の鉄骨の可動アームが上がっていきます。
今回のステージのギミックはこの可動アームとバックのスライド式スクリーンといったところでしょうか。
そして、これは事前ネタばれしていた事ですが、
カウントダウンライブ同様、そうる透氏がドラマーとして参加しており、
今ツアーもツインドラムです。

1曲目『ゼロになれ!』からいきなりハードに幕を開けたステージですが、
以降も非常にハードなナンバーが続きます。
幸ちゃんがこんなにエレドラ叩き続けるのは珍しいのではないでしょうか。
とは言え、『Shadow of Kingdom』の間奏に代表されるような、
ピリッと効いたアクセントはしっかりと効いております。

ハードなオープニングは『FLOWER REVOLUTION』『終わりなきメッセージ』という
まるで夏イベのような大きな曲で締められる。
『FLOWER REVOLUTION』の手前では、
ツインドラムを活かした、スイッチドラムのソロパフォーマンスを披露してくれた。

しかしオープニングで立て続けに6曲と言うのも結構珍しい。
普段なら間に一度MCが入ってるところだ。

最初のMCは、いつも通り幸ちゃんの挨拶から。
ツアーも始まってからそろそろ1ヶ月という事で、
大分こなれて来た様です。

今日は、予定開演時間である18時30分ジャストに開演できたと言う事で、
これは、どうしても遅れがちになる開演時間では珍しい事だとか。

そしてこれも恒例(?)の決り文句ですが、
日頃の嫌な事すべて忘れて、楽しんで行って欲しい、と話す。
その後はこれまた恒例のアンケート。
まだ4月なので、ツアー初参加の人が多いですね。自分もですが。

話は変わって、仕事のない日は何をしているのか?という話へ。
幸ちゃんはつい最近、スーパー歌舞伎の『ヤマトタケル』と、
中島みゆきさんのコンサートを鑑賞したとの事。
『ヤマトタケル』では、クライマックスに誰かさんと同じように飛んでいたり、
中島みゆきさんのコンサートでは、茶色がかったキレイなウェーブの髪と、
これまた煌びやかなドレスが誰かさんを彷彿させたりと、
身内ネタと絡ませながら楽しい一時を過ごしていたという。

そして、この人は普段何をしているのでしょう?という振りで、
桜井さん登場。

桜井さんは「テレビのスイッチをオン、オフしています。」と
家でのんびりしているようです。
ここで幸ちゃんが「どんな(番組)の観てるの?」と訊くと、
どう解釈をずれて行ったのか、
テレビのメーカーやら、
ブラウン管のテレビからフラットのプラズマに買い換えた話などに発展。
前のテレビの発色が悪くなって、フェラーリが黄色く見えたので寿命を感じたとか、
事細かに買い替えの経緯を説明してくれた(笑)

同じ電化製品ネタでは、音楽聴くのにはカセットテープで良かったんだけど、
音源の受け渡しの兼ね合いで、やむなくMDに買い換えた等を話してくれた。

そしてタカミーの紹介。
桜井さんがやたら大袈裟に深呼吸しろとか、心拍数は大丈夫かとか煽りまくってからの登場。
桜井さんがやたら煽るもんだから、
どんなぶっ飛んだ衣装なのかと期待してみれば、
ぶっちゃけかなり肩透かしでした…。
表は派手なピンク、裏地はインナーと合わせた黒。
表と裏地の間には白のレースがたっぷり、といった感じで、
多分初めて見る人はビックリなんだろうけど、いやはや、慣れと言うものは恐ろしい。

3人揃ったところで、次のバラードコーナーへ。
バラードコーナー1曲目は『風よ教えて』。
桜井さんの艶のあるヴォーカルが光ります。
続いては、個人的に大好きな『雨の肖像』。
自分的には少なくとも『LOVE』のアルバムの中では一番好きな曲だけに、
非常に嬉しかった。
コレ聴けたの1997年のEMOTION秋ツアー以来な気がする。
まぁ毎度ではありますが、タカミーのヴォーカルがヘロってたのは、愛嬌という事で。
3曲目は『罪人たちの舟』。
幸ちゃんの涼やかな12弦ギターの音色とヴォーカルが見事にマッチした名曲。

続いてはタカミーのMC。
なんでも先日、赤坂御苑に招待を受け、ニセモノの王子ならぬ、
本物のプリンセスにお会いした、と話す。

ここまでのキャリアを経て、よく聞くようになったが、
続けていれば、もちろん嫌な事もあるが、
その分こうやっていい事もあるんだ、と話す。
しかし誰が呼んだのかは分からんが、皇族の方々に謁見できたというのは、
普通にスゴイと思う。

その後、内容が内容なだけに、詳細は省くが、
おそらく電車脱線事故の事を言っているのであろう話題に触れ、後半戦へ。

後半1曲目は『太陽は沈まない』、2曲目『WIND OF TIME』と
カウントダウンで聴いた曲が並ぶ。
そうかと思えば、『SLOW DANCER』といった、
ファンには嬉しいマニアックな曲への展開も忘れない。
個人的にこの曲結構好きです。いつかの横浜で聴いた印象が強かったですわ。
そしてシングルなのに意外とやってない『Justice for True Love』。
カッコイイ曲なのに、あまりやってくれないので、もったいないです。
聴けたときは嬉しい。

そして今回のツアーのセットリストの中では最高のハイライトであろう
『Symphony of The Alfee』。
ムソルグスキーの組曲『展覧会の絵、プロムナード』から展開される、
怒涛のプログレッシヴナンバー。
オリジナル音源では15分を越える超大作だが、
今日は若干端折ったバージョンで、披露。
とはいえ、それでも十分な迫力だったが。

本編の締めは、これまたマニアックな『夢の終わりに』。
サビの部分の流れるような、なだらかなメロディラインが非常に心地よく、
フィナーレを飾るのに申し分ない選曲。
さらに舞い落ちる粉雪の演出も相成って、非常に幻想的な、美しい締めを飾った。

アンコールはいきなりスネアーのブレイクから入るビックリ度満点のスタート。
なまじアンプに近い位置にいる所為で、よりビックリですよ。

そして3人が登場するわけですが、タカミーの衣装がイイねぇ。
全身ライトピンクのチェック柄の衣装で、
どこの売り出し中の若手のアイドルか、と思わせるほどの可愛らしい衣装。

しかし演奏する曲は、
オリジナル曲の中でもかなりハードなメタルナンバー『クリスティーナ』なのだから笑える。
その後もまさにライブ向けといったノリの『Juliet』と続く。

ここでメンバー紹介。後ろの3人を紹介し、幸ちゃん、タカミーと来たところで、
ベースに行かずに二人を行ったり来たり。
何度かそれが続いたあと、桜井さんが袖から12弦の生ギターを持ってきて、
「ギター持ってきたから紹介してくれ」と一言。
ギターしか紹介してくれないから、ギター持ってきたらしい(笑)

するとタカミー、せっかくギター持ってきたんだから、何か弾いてくれと
桜井さんに迫る。
しかしさすがというか、さわりだけでは有るが12弦ギターもそれなりの音を出す桜井さん。
ホント数秒分の演奏だったけど。
演奏を終え、ギターを外しながら
「なにも12弦持ってこなくても6弦にすりゃ良かったのに」とセルフツッコミ。そりゃそうだ。
タカミーも「弦の数、普段の3倍だからな」と追い討ちをかける。
単純な本数の問題でもないんだが、このタカミーの追い討ちの一言が妙に笑えました。

ここまでやって、やっと紹介に漕ぎ着けた桜井さん。
しかし何故か、肩書きが「ダンシングマシーン」(笑)
何故に?と思ったが、次の曲『OッDORANAI!!』の曲振りのための仕込みでした。
しかし、『OッDORANAI!!』って…。古いなぁ〜。
こういう古い曲ちゃんとやってくれるところが嬉しいわけではあるが。
そしてそのままダンス繋がりで『D.D.D』へ。
桜井さんの曲振りと同時に袖に引っ込むタカミー。
今回はこの曲に何を仕込んでくるのかと思えば、
でかいドナルドの描かれた板を両手にくっつけて登場。水泳のビート版みたいの。
これは予想外だったなぁ。見事にやられました。爆笑。
ステージ中央にはドナルドギターもしっかり登場し、これぞ『D.D.D』という演出。
歌詞部分が終わり、後奏になると、今度は袖からドラえもんギターを持って登場。
あぁ、確かにドラえもんも"D"だわ(笑)
そしてドラえもんギターを持ったまま、次の曲『SWEAT & TEARS』へ。
曲のラストには演奏を切って、小ネタを披露。
「なんで『SWEAT & TEARS』でこのギター使うんだよ!」と詰め寄る桜井さんに
「可愛いじゃん」と素っ気無く切り返すタカミー。
すると今度はタカミーからドラえもんの声マネをやってくれと桜井さんを促す。
しかし今までやろうと考えた事すらなかったという桜井さんの即興のマネは、
あまりの似てなさぶりに会場大ウケでした。

アンコール2は、
出てきていきなりタカミーとの生ギター2本による
『悲しみが消える時』のスリーフィンガーバージョン。
見事なスピードの軽やかな演奏に合わせて、幸ちゃんのヴォーカルが光ります。

そしてラストのMCはタカミーで。
デビュー31年目にして、心機一転。
さらに31年目指して、日本の音楽史に金字塔を打ち立てる、と意気込みを語るタカミー。
素晴らしいです。
あと31年は現実的にきつそうですが、いけるトコまで頑張ってほしいもんです。

続いては、日々生きていく中で、コレだけは譲れないものってあるよね?
という話。
タカミーがアルフィーや、ステージだけは譲れない、と
期待通りの応え。
「ホントだよ?」という念押し付き。
カウントダウンから「ホントだよ?」って良く聞くけど、タカミーの中で流行りか何かですかね?
そして願わくばみんなの譲れないものも、アルフィーのステージ等であると嬉しいと話す。

今日のラストナンバーはTHE ALFEEの原点のスタイルと言える、
生ギター2本にベース1本という3人だけの構成で、『いつも君がいた』。
常に3人一緒だったTHE ALFEEそのものを象徴する歌である。


最後に総評としては、とにかく濃い!
今回のツアーは非常に内容が濃い。少なくとも、この市川は非常に濃くて大満足だった。
公演時間も完全に3時間オーバーで、
最近減ってきていた時間を取り返した感じがして良い。

歌唱、演奏面や音の共鳴等で日による問題点はあるものの、
それを補って余りあるパワーに完全に圧倒される感じ。

余談だが、最後の最後、退場の際に、桜井さんがばら撒いたピックのひとつを見事ゲット!
前から3列目の恩恵を存分に受ける事が出来た。大満足!



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