「高見沢俊彦のロックばん」SP
『Berlin Calling』 雷舞維新 Vol.1

2005/02/28 渋谷公会堂


(※カヴァー曲多数のため、セットリスト割愛)


とりあえず一言言わせてくれ。
「オマエは小林幸子か、タカミーよ。」
とりあえずオープニングの衣装がすべて!と言えるほど。
あまりにも強烈なその衣装は、
未だかつて、生で見たどの衣装よりも飛び抜けてた。

電飾もきらびやかな舞台装置と脱着式一体型の衣装。
身にまとう服は、至る所に羽根を飾り、全身白銀でコーディネイト。
そしてそれを祝福するかのように舞い落ちる花吹雪。
何処を取っても、ここまで非道い衣装は観た事がない!(誉め言葉)

もうオープニングだけでお腹いっぱいという今日のイベント。
とりあえず適当に演奏した曲を書き下してみましょう。

アルバム『ISM:主義』から
赤い糸、2時間だけのHoneymoon、17のときに逢いたかった、
Fire、Lonely Heart、Cherie、Song for You

THE ALFEEオリジナルより
Stand Up,Baby、Going My Way、壁の向こうのFreedom

他、Red Zeppelin等のカヴァー多数

と、大まかにはこんなところ。
正直『ISM』とカヴァーのみの構成と予想していたので、
THE ALFEEの曲をやったのは意外でした。
そして面白かったのが、このTHE ALFEEの曲。

『Stand Up,Baby』はオリジナルだと打ち込みの音でアレンジされているが、
今日はギターやドラムをふんだんに効かした生バンド志向のアレンジ。
オリジナルを聴き慣れすぎているので、違和感は否めなかったが、
まぁ本人楽しんでるし、いいんじゃないでしょうか。
『Going My Way』は比較的オリジナルに近いかたちでの演奏。
もともとタカミー1人で全編歌ってる歌なので、特に違和感はない。
そして『壁の向こうのFreedom』。
タカミーが、エレアコ1本で弾き語りという、非常にレアな演奏で披露。
これはなかなかオイシかった。
ただ正直アコギは幸ちゃんと言う更なる高みが居るので、
タカミー1人の演奏ではやや危なっかしさを感じずにはいられなかった。

次にMCについてだが、
ビックリするくらい砕けてましたね。
THE ALFEEだと、桜井さんと幸ちゃんがボケ担当だから、
真面目を演じるしかなかったのかな?と勘ぐってしまうほど。
女の子の話とか下ネタとか、タカミーが自主的にそういう話を展開するとは
思いもしなかった。
別にそればっかというわけではないが、全体の比率としては、そういった話題のが多かった。

演奏は、今日限りのオリジナルメンバーによるもの。
正直、THE ALFEEと比べると、微妙ではありましたね。
頑張ってたのは伝わるんだけど、「どうなの?」って感じ。
コレはPAが悪いのかも知れないけど、個々の楽器が主張しすぎなのも良くなかった。
とりあえず、ひたすらウルサイ。
タカミーのエレキだけでも十分うるさいのに、そこにエレキもう1本居るし、
タカミーのヴォーカルなんて、完全に演奏に潰されてた感じ。
後半エレキのうるささには、ぶっちゃけ食傷気味な感じでした。
その所為もあってか、『壁の向こうのFreedom』は非常に趣のある一曲に仕上がってましたね。

趣のある1曲といえば忘れてはいけないのが、『アタックNo.1』。
4月から上戸彩主演で始まるドラマなんですが、
その主題歌となる「くるしくったって〜♪」で有名なあの曲をタカミーがアレンジしたとのこと。
タカミーも自分がアレンジすると、どうなるのか自覚はあるらしく、
一応話を持ってきた人に確認はしたらしいんですが、
先方から「好きにして下さい」と言われたらしく、ホントに好きにされてました…。
今日タカミーヴォーカルで生演奏を披露してくれたんですが、
コレは非道い…。非道すぎる…。
いくら好きにしてくれと言われたからって、自分で度が過ぎたことをする事を自覚してるんだったら
少しは自粛すりゃあいいものを。
とりあえず4月、改めてテレビで聴いてみるとしますか。
Tokioも真っ青のありえないアレンジをとくと堪能あれ、と言ったところ。

良くも悪くも「高見沢俊彦」という個人アーティストを堪能できたと思う。
THE ALFEEの一員としてでは、決して観る事の出来ない様を観る事が出来た。
色んな意味で貴重なステージだったと思う。
惜しむらくは、事前に『ISM』を予習してなかった事か。
正直記憶がほとんどなかった。
次回機会があれば、しっかりと聴き込んでから参加するとしよう。
何はともあれ、非常に面白いステージでした。



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