THE ALFEE 30th anniversary
Count Down 2005
TIME AND TIDE

2004/12/31 〜 2005/01/01 大阪城ホール

Count Down 1999
Journey
恋の炎

*** MC坂崎 ***

Blue Age Revolution
ジェネレーション・ダイナマイト
悲劇受胎
メリーアン
鋼鉄の巨人
孤独の美学
19 -nineteen-
悲しき墓標
二人のシーズン
Masquerade Love

*** interval 30 minits ***

(SE) Welcome To The New World Count Down 2005
夢よ急げ

*** Count Down ***

AFFECTION
FOR THE BRAND-NEW DREAM
閃光

*** MC桜井、坂崎、高見沢 ***

運命の轍 宿命の扉
Crisis Game 〜世紀末の危険な遊戯
WIND OF TIME
太陽は沈まない
Juliet
FLOWER REVOLUTION
DNA Odyssey
CATCH YOUR EARTH

*** MC高見沢 ***

Musician
祈り
Heart Of Justice
Pride
TIME AND TIDE

(SE)ゼロになれ

(全30曲)

城ホール入口 やってきました城ホール!
入口がやたらイルミネーションで
飾られていたので撮ってみた。
写真からだと全く伝わりませんが
キラキラと綺麗でした。

カウントダウンチケット そしてコレが今日のチケット。
文字が銀の箔押しだったので、
写真に撮ると文字が浮かないですねぇ。
実物のちょっとした高質感は
非常に良いですよ〜。

さぁ、2004年にして30周年の記念すべき年の最後を飾るステージです。
ステージプランは武道館の時と同様。ただし花道がありません。
しかし、特筆すべき違いが一つあり、なんと今日はツインドラム!
ゲストドラマーにそうる透氏を迎えています。

オープニングは心臓の鼓動のような音に合わせて、もやの様な映像をカーテンに投影。
ライトが点き、3人の姿が浮き上がると、1曲目『Count Down 1999』のイントロへと
流れるようにスタート。

しかしなんというかツインドラムによる音の厚みや、耳慣れないフレーズの追加により、
ずいぶんと印象が変わっています。
また低音が処理しきれていない部分や、ギターの音量が大きすぎる等の諸事情か、
スピーカーからの音が篭ってしまい、オープニングの音質は残念ながらかなり酷い。

とはいえ、特に酷く感じたのは1曲目のみで、2曲目以降はまぁ十分聴ける範囲。
確かに低音量で考えると、1曲目は群を抜いてるからなぁ。

2曲目は音の響きは良くなったけど、流れ自体は継承していて、
同じくハードナンバーの『Journey』。
幸ちゃんが生ギターを持たずにひたすらパーカッションという異色のオープニング。
3曲目は『恋の炎』。ハードアルフィー此処に有り、という凄まじいスタートを飾る。

3曲歌った後に、幸ちゃんのMCとも呼べないような一言が挟まれるが、
ドラムが刻むビートは鳴り止まず。
まるで急かすように鳴り続けるスネアの音をバックに幸ちゃんの挨拶が入る。
「Conut Downライヴへようこそ!2004年の嫌な事は忘れて、素晴らしい2005年を迎えましょう!」と
本当に二言三言の手短な挨拶のみ。

そのまま速攻で次の曲『Blue Age Revolution』へ。
これまたビートの効いたハードな曲である。桜井さんの力強いヴォーカルが楽しめる。
その後も立て続けに『ジェネレーション・ダイナマイト』へ続き、桜井さんが吼える。
続いてはメタルアルフィーの決定版(?)ともいえる『悲劇受胎』。
この曲は1曲目よろしくまたしても音が篭っていた。
音数や低音の効かせ具合で、スピーカーの処理能力を超えているのだろうか。
元でさえ過剰な音を出すドラムが二人だしなぁ(笑)
その次はなんと『メリーアン』。
ここまでの流れを考えると、ちょっとした息抜きのつもりなのだろうか。
『メリーアン』も十分重たい曲だが、本人たちにしてみれば息を整えるくらいのつもりなのだろう。
次はまたしてもメタルに立ち返り、『鋼鉄の巨人』へ。
『メリーアン』は本当になんだったのか。このセットリストの前には完全に浮いてましたね。
しかしいい加減飛ばしすぎたか、桜井さんの声に無理を感じ取れる。
もともと調子が良くなかったのだろう。ちょっと無理して張り出しているような声だ。
続いてはパフォーマンスの一種ととれば良いのだろうか。
ツインドラムによるドラムソロのスイッチ。
常々見ている長谷川さんはもちろんの事、
しばらくこんなハードな現場は離れていたんではないだろうか、と思われるそうる透氏のパワーは
本当にスゴイ。
しかもこの時ステージの上にいた人間の中では最年長のはず。
ドラマーとしての恐ろしいパワーとタフさを感じます。
ドラムソロの後は、これまた流れるように『孤独の美学』へ続く。
その次は『19-nineteen-』。先ほどの『メリーアン』もそうだったけど、
こうメタルが立て続けに続く中で、ちょこっとシングル曲が入るのもアクセントとして中々いいですね。
しかも『19-nineteen-』は12弦アコギの音を前面に出しながらもロック色の効いたビートで、
こういう曲群の中に混じっていても、浮いた感じはなく見事にハマっています。
次もそんな雰囲気を踏襲してか、幸ちゃんのちょっとアウトローなヴォーカルが光る『悲しき墓標』。
その次はメインヴォーカルをタカミーにバトンタッチ、『二人のシーズン』へ。
2番の「耳元で囁く〜」の言葉は「ホントだよ?」という一言。
何が「ホントだよ?」なのか、甚だ疑問である(笑)
しかも言った本人まで笑っちゃって、歌が崩れる始末。
自分で歌えなくなるほど笑うなら言うなよ、とツッコミたい(笑)
そして続いて『Masquerade Love』。
この曲は本当にメロディラインが美しい。疾駆感あふれる素晴らしい仕上がりだ。

ここまでを全部ぶっ続けで演り終えて、最後にタカミーが一言「休憩ーっ!」とシャウト。
ステージ上の人間は袖に引っ込み、会場には照明が戻る。
本当に休憩時間になってしまった。

さて、この機会にここまでの内容を振り返ってみる。
13曲という曲目をほぼノンストップで演奏していたようだ。
時間にして約70分が経過しており、その間喋りと言える程のものはなく、ひたすら演奏が続いていた事になる。
しかもこの曲目の内容はどうだ。八割方メタルじゃないか。
まるで親の敵のように立て続けにハードなナンバーを歌いまくる3人。
技術はもちろんスゴイ。セットリストの内容も酷い程にスゴイ。
でも一番何がすごいかというと、恐ろしいほどの3人のタフさだ。
実際にステージに立って、歌いながら演奏すると言うのは、
観ている側からは分からないが、凄まじい体力を消耗する。
その消耗量ときたら、少なくとも座席で飛び跳ねて拳を振り上げているオーディエンスの比ではない。
それを齢50にもなる人間が成し遂げているのだ。
更に言えば、前面で歌っている3人の後ろに更に過酷な運動量を強いられているドラムを忘れてはならない。
長谷川さんはアルフィーよりは若いが、そうる透氏に至ってはステージ上最年長だ。
一体何なのだろう、この方達は…。
誉め言葉として言っておくが、ハッキリ言って化物か、と。
ここにきて、THE ALFEEの本当の凄さを知ったような気がした。

休憩時間の後、再開。
第2部(?)のオープニングはサウンドメディアチケットに収録されていた新曲
『Welcome To The New World Count Down 2005』のSEに乗せて、3人が登場するところから。
その後てっきりSEから生演奏に切り替えて、この曲を歌うのかと思いきや、
いきなり途中でブッちぎって、『夢よ急げ』へ。
なんじゃそりゃ?今回のイベントのために作った歌なのに、歌わないの??
しかもこんな中途半端なところでブッちぎって…扱い酷ッ!
…と思ってしまいました。
家で曲聴いたときは間奏曲みたいだな〜とか感想を書いたんですが、
本当にそんな扱いでした…。
いくらなんでも非道すぎ…。
まぁ作った本人たちがそれでいいんだから、いいんですけどね。

『夢よ急げ』で景気付けを行ったところで、ステージ左右にあるスクリーンに時計が現れます。
時刻は23:59:30。あと30秒で新年。
刻々と迫る時間の中、最後の10秒を会場全体でカウントダウン。
『ゼロッ!』
年が明けた瞬間、ステージの縁からマシンガンのように花火が吹き上がります。
同時にアリーナ席中腹あたりから、アリーナ席後方へ向けて、キャノン砲の銀テープの打ち上げ。
新年一発目の曲は『AFFECTION』。
ステージ側には枝垂桜のように花火が降り注ぎます。
そのまま立て続けに『FOR THE BRAND-NEW DREAM』『閃光』と明るい曲が続く。
そしてここで、ようやくMCらしいMCへ。

「THE ALFEEのサウンドで新年迎えたんで、今年はいい事あるぞ」とタカミー。
そしてここで、メンバー一人ずつからの新年の挨拶が。

桜井さんはやたらと張り切り声で、まさに威風堂々と言った感じの挨拶。
ややギャグは入っていたが(笑)
よりパワフルなステージを展開していく事を約束してくれた。
幸ちゃんも当り障りのない新年の挨拶をした…かと思ったが、
途中からなぜか終演の挨拶に。
寝たいらしい(笑)3人の中で唯一遅い時間に弱い人だからな。大変そうではある。
その後は左右の二人を見て、「二人ともそんなもん被っちゃって」と
桜井さんの帽子とタカミーの金髪カツラを見て一言。
すると二人から「うまいな〜。まるで自分だけ被ってないみたいじゃん」と
結局髪の毛ネタかよ!と思わせる展開。
でも本当に危険になったら、そうる透の道を歩くそうです(そうる透はスキンヘッド(笑)
最後にタカミー。
武道館の時よろしく、オーディエンスに黄色い声を促した後は、自分もまた一年王子でいくと約束。
そして、今年は酉年であることにあやかって、
「THE ALFEEも鳥のように飛翔する年でありたい」と締める。

その後は何がせっかくなのか分からないが、せっかくだからと言って桜井さんに小ネタをやらしたり、
最近の若手のお笑いがアルフィーのネタにしてたのをテレビで見たりとか、
先ほどまでのハードなステージとは打って変わって、穏やかな時間が流れる。
でもこのMCで時間を引っ張ってるのは幸ちゃんのためだったらしい(笑)
相変わらず「寝るんじゃない」とか「起きてるか?」とかネタにされてる。
幸ちゃんもなんかダルーっとした感じで、
とんでもないくだらないギャグを披露したりして、何なんだ、このステージは。
どうも元旦にしかできないから、とギャグをかましてくれたんだが、あまりにも下らな過ぎて…。
幸ちゃんのとりとめもないギャグが終わった後は、
会場の声を聴くため、アリーナ、スタンドとオーディエンスに呼びかける。
人数の関係で武道館よりは大きく聞こえるはずだ。

一通り声を聴いた後は、演奏の再開。
「久しぶりにこの曲を」という前振りで、開始する曲は『運命の轍 宿命の扉』。
続いて『Crisis Game』『WIND OF TIME』等、確かに一時よく歌われていたが、
久しぶりに聴くかも、といったナンバーが続く。
『太陽が沈まない』も少し間があっただろうか、久々な感がある。

その後はそうる透氏のドラムソロパフォーマンス。
そうる透のドラムセットにスポットライトが当たり、見事な演奏を披露。
その後は一気に会場を明るく盛り上げる『Juliet』『FLOWER REVOLUTION』と続く。
続いて壮大なる『DNA Odyssey』、
平和を願う『CATCH YOUR EARTH』へと続き、再びMCへ。

タカミーは今の瞬間に非常に満足しているようで、
「正にこの瞬間のために生まれてきたような気がする」とコメントする。
すぐ後に「ホントだよ」と念押し。
ココだったのか!『二人のシーズン』で「ホントだよ」と言ったのは、
ココへの布石だったのか!一人で納得。
そしてタカミーは「2005年1月1日という日付を一生忘れない」と続ける。
また「皆にお年玉あげたいけど、それは曲って事で」と穏やかな笑いを起こす。

そして常々言ってる事だけど、アルフィーの旅はまだまだこれから。
と言って、今年の抱負というか、
初心に返って、ミュージシャン魂を見つめ直していこうと話す。
そしてこれからもずっとやっていくとステージの上で確約する。
だから、みんなも付いて来い、との事。そりゃ付いて行きますとも!

そして初心に返る、という話に舞い戻り、
「初心というものを心の冷凍庫に〜」と言った後、「冷凍庫はないよな!」と笑う。
仕切り直した後は「初心を心に大事にしまっておいて、
そしてたまにそれを出して磨いてあげて欲しい」と話す。

「世界が平和でありますように。
皆が平和で暮らせますように。
そして、皆が笑ってコンサートに集えますように」
と、タカミーの願いを込めたコメントで締めくくる。

曲は3人の初心といえるものが凝縮されたTHE ALFEE屈指の名曲『Musician』。
続いて平和を願う『祈り』、力強く『Heart Of Justice』と続き、
ラストは珠玉のメッセージバラード『Pride』、
今回のイベントのタイトルにもなっている『TIME AND TIDE』で、厳かなフィナーレを飾る。
3人がステージから退くと、
ステージ左右のスクリーンには「STARTING OVER」の文字が表示され、
2005年大阪国際女子マラソンテーマソング『ゼロになれ』がSEで披露される。

『ゼロになれ』が流れ終わり、会場に照明が戻るが、ほとんどのオーディエンスは帰ろうとしない。
一心にアンコールを叫び続ける。
会場スタッフの放送など、まるで意に介さずだ。
ここで通常だと棚瀬マネージャがオーディエンスの退出を促す放送を入れてくれるのだが、
今日はなんとタカミー直々に館内放送でメッセージを。
「STARTING OVER TOURでお会いしましょう」というメッセージがやけに印象的だった。

三三七拍子、万歳三唱でコンサートを締めくくり、退出の支度をしながらふと時計を見ると、
時刻は2時半。
予定は1時半頃の終演だったはず。
楽しい時間はあっという間に過ぎていく事をとても思い知らされた。
途中の休憩時間を抜いても、4時間もやっていたとは思いもよらなかった。
同時に、底知れないTHE ALFEEの凄まじいパワーを改めて再認識した瞬間でもあった。



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